『ざりがにさんとさわがにさん』 ~2歳児に読んでみた~
今回は『ざりがにさんとさわがにさん』という絵本を紹介します。
この絵本は年少向けということですが、2歳児に読んでみました。
理由は絵本の内容にあります。
~あらすじ~
ざりがにさんとさわがにさんは、大の仲良しです。
二人は散歩に出かけて手袋を見つけます。それを二人は自分がほしいのだと、取り合います。すると...
自我が芽生え始める2歳児。この時期は物の取り合いが発生しやすい時期です。
言葉が少しずつ話せるようにはなってきているけれど、上手く伝えられずに、つい手が出てしまうことも。
そんな時期です。
この絵本はそんな子どもたち目線の一冊です。
「ほしい!」その気持ちだけが大きくなって、とうとう壊れてしまった手袋。
そんな場面を見て、子どもたちなりにそれぞれ感じているようでした。
「あーあ...」と残念そうな顔をする子も。
でも、この絵本はそんな悲しい場面では終わりません。
最後は仲直りをして半分ずつ使う姿にほっとする。そんな物語です。
「どうすればよかったのかな?」
読み終えて、こんな言葉を投げかければ、子どもたちなりの答えが返ってきます。
「‘‘貸ーしーて‘‘する!」(このクラスで貸してほしい時に使う言葉)
(「貸して」という言葉を使って、取り合う前にお互い意思表示をして使う順番を決める。)
これがこのクラスではベストアンサーに決まりました。
上手くやりとりできるといいね。
古い月刊絵本で、なかなかない貴重な一冊ですが、気になった方は読んでみてください。
見て頂いてありがとうございました。
次回をお楽しみに!